マッチョな構造を活かしながら動線を再構築し、
ご夫婦の理想をかたちにした住まい

〈2階ダイニング・キッチン〉リビングから見ると、角の丸いアーチ型の入口がまるで洞窟のような雰囲気を演出します。
ちなみにこのアーチ壁は新設ではなく、既存の構造壁を活かしたものです。

〈1階玄関外側〉玄関ドアは、将来外壁の色を変えても存在感が失われないようなデザインを選びました。
宅配ポストはご夫婦のご指定によるものです。

〈1階玄関室内側〉タイルはアドヴァンの新商品を使用。玄関扉とは対照的に、室内の床は明るく、エレガントな雰囲気に仕上がっています。

〈1階洗面室アーチ〉玄関を入った正面にアーチが見えるよう、天井の梁に隠れない高さ(H193cm)を現場で話し合いながら設定しました。

〈1階浴室〉1階にあった浴室を撤去し、洗面室に改装しました。今回のリノベーションにおける“玄関から入って最初の見せ場”です。
中に入ると、アイカ製のキュートな洗面台がお出迎え。照明は奥様ご支給のアイテムで、アーチ壁の肉厚が高級感を引き立てています。

〈1階ホビールーム〉旧1階住戸のLDKを活用した、ゆとりある空間です。ご主人の趣味専用スペースとなる予定です。
点検用に床下収納もリニューアルしました。

〈1階和室〉2間続きの空間で、旅館風の和室をイメージして設えました。
落ち着きのある空間で、将来的に寝室としても活用できるポテンシャルを備えています。

〈1階トイレ〉和室の隣に位置するトイレには、レトロな雰囲気のTOTO製トイレを採用。和室の空間ともよく調和しています。

〈新設階段〉構造検討の結果、旧1階の一室を階段室へとコンバージョンしました。この位置に設置したことで、2階リビングへの動線が良くなり、
さらに屋上へのアクセスともリンクする、スムーズな動線が実現しました。

〈2階廊下〉寝室、ワークスペース、LDK、階段、トイレ、洗面室、ランドリースペースなどをつなげる、いわばこの家の重要な“幹線道路”です。
白で統一された壁と扉により、シンプルで清潔感のある気持ちのよい通路に仕上げました。

〈2階キッチン・ダイニング〉家事動線の良さや使い勝手を重視し、旧来のL型のキッチンプランを踏襲。
冷蔵庫は袖壁の裏側に配置し、リビングからの視線に配慮した、美しいレイアウトを心がけました。

〈キッチンから見たLDK〉角丸アーチの壁がほどよく空間を仕切りつつ、お互いの生活スペースを干渉しない設計となっています。

〈2階寝室〉和室を洋室へとリフォーム。窓にはインプラス(断熱内窓)を採用し、快適な睡眠環境を整えました。

〈2階ワークスペース〉ご主人専用のワークスペースとして改装。リモートワークに対応するための配線計画についても
入念に打ち合わせを行いました。デスクは窓向きに配置し、背面には書棚を設ける構成となっています。

〈2階浴室〉旧浴室には出窓がありましたが、現在は換気設備の性能が向上しているためそれを塞ぎました。
その代わりに得られるのは、真っ暗になった室内に灯される、アロマキャンドルによるまったりとしたリラクゼーションタイムです。

〈2階ランドリースペース〉2階の玄関扉を勝手口仕様に変更し、広々とした玄関スペースを思い切ってランドリースペースへと
リノベーションしました。廊下から洗濯機が見えないよう袖壁で目隠しし、その横には「乾太くん」専用の設置台を設けました。
さらに、両開きの収納扉と可動棚も設置し、洗剤などの買い置き品をたっぷり収納できるよう工夫しています。
また、洗濯機の上には天井付けのアイアンバーを設置。これは奥様のアイデアで、
洗濯予定の衣類を事前にかけておくことで、効率よく洗濯の順番を組み立てられるそうです。

〈2階トイレ〉最新型のフロートタイプトイレを採用。扉を開けた瞬間、下部のライトがほのかに灯り、やさしく迎え入れてくれます。
なお、扉は折れ戸タイプに変更し、廊下の通行を妨げない、人に優しい造りとなっています。

〈屋上テラスバルコニー〉まさに“完全無双”の広大なガーデンスペース。
真っ先に招いたお客様やご友人を、1階玄関からまずここに案内したくなると思われる、自慢の空間です。

インテリアに興味をお持ちの奥様が主に選ばれたこだわりアイテム。おしゃれな照明器具やプリーツスクリーンのほか、
洗面室の床には、アドヴァンの織物床タイル「ボロン」を採用されました。

今回は、箕面市で地域密着に定評のある不動産会社さんからご紹介いただいた、ご夫婦が購入された中古住宅リノベーションのお話です。
当初、お二人は新築住宅を中心に熱心に物件を探しておられたそうですが、なかなか納得のいく物件には出会えず、そんな中でこの不動産会社さんから紹介されたのが今回の中古住宅でした。

ご契約前にご一緒に物件を内見させていただいたのですが、建築のプロの目から見ても非常に魅力的な素材が詰まった家で、思わずこちらがイメージを膨らませ、はしゃいでしまった記憶があります。
というのも、今回の建物は2階建てながら鉄筋コンクリート造という非常に頑丈な構造で、基礎も構造壁も木造に比べておよそ倍の厚みがあり、さらに屋上は全面がテラスバルコニーになっているという、他にはない“マッチョ構造”かつユニークで愛らしい住宅だったのです。
しかも1・2階が行き来できない完全二世帯住宅ということで、「普通の家ではない」ことがすぐにおわかりいただけると思います。

ご夫婦の第一のご要望は、この1・2階を一体化した単世帯住宅へのリノベーションでした。階段の新設から始まり、壁の撤去、配線・配管の見直しなど、ビルダーとしても非常にやりがいのある、貴重な経験をさせていただきました。
結論としては、確かに扱いの難しい構造ではありましたが、その構造を活かすことで、しっかりとした肉厚な存在感と、独特な美しさを備えた住まいへと生まれ変わったと思っています。

ご主人はIT系企業にお勤めで、電気主任技術者の資格をお持ちということもあり、打ち合わせのたびにリモートワーク専用配線などについて教えていただき、こちらも大変勉強になりました。
また、奥様は医療系のお仕事をされていて夜勤もあるなか、ショールームに足を運んでくださったり、インスタグラムで可愛らしくセンスのある設備やクロス、照明などを教えていただいたりと、今後の提案の参考になることがたくさんありました。

随所にこだわりが光る、ご夫妻のお持ち込みアイテムと素敵な空間に包まれながら、これからも心地よい暮らしをエンジョイしていただけたら幸いです。

所在地 箕面市
施工面積 143.56㎡(43.43坪)
構造 鉄筋コンクリート造
2階建て
リフォーム
工事費
非公開
工期 令和6年11月25日~令和7年3月12日(約4.5ヶ月)
リフォーム
内容
フルリノベーション

実例概要

【所在地】
箕面市
【工期】
平成25年12月~
平成26年3月
【施工面積】
143.56㎡(43.43坪)
【構造】
鉄筋コンクリート造2階建て
【リフォーム工事費】
非公開
【リフォーム工期】
令和6年11月25日~令和7年3月12日(約4.5ヶ月)
【リフォーム内容】
フルリノベーション

実例概要

【所在地】
箕面市
【工期】
平成25年12月~
平成26年3月
【土地面積】
143.56㎡(43.43坪)
【構造】
鉄筋コンクリート造2階建て
【リフォーム工事費】
非公開
【リフォーム工期】
令和6年11月25日~令和7年3月12日(約4.5ヶ月)
【リフォーム内容】
フルリノベーション

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